【インタビュー】ポップでキュート、世界にひとつの帽子を-chacouba-(後編)

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-chacouba- の帽子をデザイン、制作する北川由紀さんが何よりもこだわるのは「一点もの 」であること。
方針に悩むこともあったと言いますが、紆余曲折を経たからこそ、現在の制作スタイルとかけがえのない、たったひとつのアイテムが完成しています。

<前編はこちら>
【インタビュー】ポップでキュート、世界にひとつの帽子を-chacouba-(前編)

 

一期一会の素材が帽子に

他の誰とも違う世界にひとつだけのアイテムを手にできるのは、お客様にとって魅力的なポイントです。

北川さんは、人気のあるデザインで同じものを複数作った方がいいのか、悩んだ時期もあったと言います。
しかし「飽き性なのもありますが、ひとつひとつ違うものを作ると、自分も心から楽しんで作ることができるんです」と、オンリーワンにこだわります。

chacouba阪神百貨店イベント

お客様にとって-chacouba-の帽子が一期一会であるように、北川さんが使う生地も出会いを大切にしています。

仕入れの時はもちろん、プライベートで友人と出かけていても、気になる生地を見つけたら必ずその場で購入するそう。
今日は買わない、と決めていても、素敵な生地を見つけるとついつい購入してしまって。帰り道の荷物が重くなりすぎて、困ることもあります」。

偶然、必然の出会いから、新しいアイテムが生まれます。

あんなのをやってみたい、こんなのを作ってみたいと発想はたくさんあります。いざ作ってみると思っていたより難しくて」と、苦戦することも多いそう。「試行錯誤の連続です」。

溢れるアイデアが次々と形になり、お客様にとっても北川さんにとっても、唯一無二のアイテムが完成します。

 

シンプルにも挑戦してみたけれど…

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北川さんのデザインの特徴は、どんぐり型やベレー帽のシルエットにポップな色や柄とリバーシブルの組み合わせ。
けれども実は一時期、シンプルなデザインに寄せようとしたこともあったのだとか。

無難なものを作ってみたこともあるんです。でもどうしても、自分のデザインを押さえられなくて。最終的には、それはもう、うちの帽子じゃなくていいかなと割り切ってしまいました」。

chacouba黒い帽子

-chacouba-らしさのある黒い帽子は、もう一面のデザインに合わせてステッチもピンクに

様々な紆余曲折を経て、現在の個性的で魅力溢れる「北川さんらしい」スタイルにたどり着きました。

 

初心を忘れないサイズ展開

帽子を作り始めた当初、帽子が似合わないと思っていたという北川さん。
自分で帽子を作るようになり、大きめのサイズをかぶったときにしっくりきて、その理由がサイズによるものだと気がついたそうです。

その頃の気持ちを大切に、一般に販売している帽子よりも大きいサイズや小さいサイズも積極的に展開。

デザインが豊富なので「きっとぴったりのものを見つけてもらえるのでは」と話す一方、「1点ものゆえに、どれにするかすごく迷われる方もいらっしゃいますが…」と、デザイナーにとっては嬉しい悩みもあると苦笑します。

 

制作も、販売も、お気に入りを身近に

chacoubaミシン

※一部加工しております

ミシンが命!制作は楽しく!」と語る北川さんのミシンは、お気に入りのキャラクターフィギュアや帽子のシールで囲まれています。
楽しい商品を生み出す現場は、ご本人にとっても楽しめる場所となっているようです。

PEG by cosmoアクセサリー

そして、商品販売のときなど、必ずと言って良いほど身に着けているのが、個展なども一緒に開く「PEG by cosmo(ペグバイコスモ)」のアクセサリー。
-chacouba-のポップなデザインとマッチするため、お客様にブランド名を尋ねられることも。
この日、着用されていた目を惹くピアスも、PEG by cosmoのアイテムでした。

 

ターバン型の帽子にも挑戦中

chacouba_HATwrap着用

北川さんの溢れるデザインはとどまらず、今も新商品を開発しています。
これまで作ってきたハットやベレー帽ではなく、ターバンを巻いたように見える帽子です。

インタビュー当日にも試作を着用して来ていただきました。
ただただ、自分が巻きたいというのがきっかけです」。とはにかむ北川さん。

ターバンを上手に巻いている人って、かっこいいなあと思って、作ってみようと思いました」。
裁断方法など、長女のアドバイスも得て、被り心地を重視して試行錯誤を繰り返し、鋭意制作中です。

 

明るいケア帽子で自分も周囲もハッピーに

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これまでも-chacouba-の帽子を、ケア帽子としてお求めの方が何人もいらっしゃったそうです。
ご自分用としてだけでなく、特に人気が高いのはお見舞いなどの贈り物用です。

気分が沈みがちな入院中に、明るい気持ちになってほしいと贈られる方が多いです。ご自身だと無難なものを手に取ることも多いですが、プレゼントでは自分では選ばないような個性的なデザインの方が嬉しかったりもすると思うので、おすすめです」。

自分が心から楽しめるアクセサリーのひとつとして、帽子を身につけてほしいと強く語る北川さん。
自分が楽しんでいれば、自然と周囲の人たちも喜んでくれて、みんながハッピーになると思うんです」。

北川さんの「一期一会」のアイテムには、そんな思いが込められています。

 

今回ご紹介した「-chacouba-」の商品詳細はこちら!

 

 

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